新公連の主要な取り組みの1つに「コレクティブ・インパクト推進」があります。
行政や企業、住民等とともに、セクターや価値観の壁を越えたコレクティブ・インパクトによる様々な社会課題の解決・新しい社会の創造を目指します。

2011年にアメリカでレポートが発表されて以降世界中を席巻しているテーマですが、ここ数年で日本でもその重要性が広まっています。

コレクティブ・インパクトとは「異なるセクターにおける様々な主体 (行政、企業、NPO、財団など)が、 共通のゴールを掲げ、お互いの強み を出し合いながら社会課題の解決を目指すアプローチ」のことです。

そしてコレクティブ・インパクトには5つの条件があります。
<コレクティブ・インパクトの5つの条件>
①共通のアジェンダ
全ての参加者が変革に向けたビジョンを共有していること

②共有された 評価システム
データ収集と効果測定により、取り組みを評価するシステムを共有していること

③相互強化の取り組み
参加者個々の強みを活かし、取り組みを相互に補完し合えること

④継続的な コミュニケーション
信頼形成に向け継続的かつオープンなコミュニケーションが行われていること

⑤取り組みを支える組織
取り組み全体をサポートする独立した組織体があること

国内のコレクティブ・インパクトの事例として下記のものがあります。
こども宅食
生活の厳しいひとり親家庭などに、定期的に食品を届けます。 そして、食品のお届けをきっかけにつながりをつくり、見守りながら、食品以外の様々な支援にもつなげていき、新しいセーフティネットを創ります。 立場の異なる組織(行政、企業、NPO、財団など)が、組織の壁を越え、互いの強みを出し合い、まずは文京区でモデルをつくり、全国に広げていきます。

スタディクーポン・イニシアティブ
低所得世帯の子どもたちにも教育の機会を提供し、すべての子どもたちに平等な機会を提供すること、意欲ある子が自らの人生を自由に切り開いていけるようにすることを目的に行われている事業です。渋谷区と連携し、寄付を元手に、低所得世帯の子どもたちにスタディクーポンを届けます。そして、子どもたちはクーポンを使って、自分が選んだ学習塾などに通うことができるという取り組みです。

※コレクティブ・インパクトについてはPubulicoさんの記事「あらためて「コレクティブ・インパクト」とは?」をご覧ください。
https://publico.jp/journal/1810/